ニ枚のリスト

幸せな自分をどうしても想像しにくいようでしたら、具体的にイメージしやすいように、自分の希望を百個、紙に書き出してみましよう。実現できるかどうかは関係なく、「欲しい物」「行ってみたい場所」「やってみたい事」などを、ひたすら思いつくまま書き出してください。

やってみると分かるのですが、最初の十個くらいは、誰もがすぐに思い付くような内容を簡単に書けるものです。それ 以降になると急に難しくなるのですが、だいたい二十個くらいまでは何とか書けるものです。実はそこまでが、顕在意識の領域二十個を超えたあたりが潜在意識 の領域と言われており、今までとは視点が変わってきます。そして三十個を超えたあたりから、他の人にとっては意外と思われるような事がいろいろ出て来ま す。五十個を超えたら、そこからが本番、百個のリストのうち、後半に書いたものが本当の自分の望みであることに気付くことでしよう。

それが、あなたの人生の目的地になります。目的地が分かれば、必ず そこに辿り着けます。

でも、どうしたら目的地に辿り着けるのか、その方法が分かりませんよね。そこで、ここからがポイントなのですが、 もう一枚リストを作ってください。これは、喜多川泰氏の著書『君と会えたから…』に載っていた方法なのですが、このニ枚目のリストには、自分の人生の中で 他の人にやってあげたい事を書き出します。

ニ枚目のリストと実現するように心がけることによって、一枚目のリ ストの内容が達成できるのです。

一枚目のリストに書いたものは、結果として手に人るものであって、それを目標にして日々生きるためのものではありません。目標とするベきなのは、ニ枚目のリストのほうです。

ニ枚目の内容を実行することによって、同時に一枚目の内容が実現します。

例えば私はかつて、一枚目のリストに「本を出す」と書いていましたが、何の専門性もなく出版の知識もコネも全くな い私が一体どうすれば本を出せるのか、その時点では全く分かりませんでした。でもそれは、ニ枚目のリストに書いた「ランチ会を企画して、楽しい交流の場を 提供する」ことによって、友達が增えて人脈がつながリ、電子書籍出版のノウハウを勉強する会に参加する機会を得て、いつの間にか実現できていたのです。

今の苦しい時期を乗り越えてキラキラ輝いている自分の姿が、イメージされて来ましたか？

そんな未来の自分は、今の自分に、何て声をかけてくれるでしょうか。